こんにちは、miaruです。
今回は私の大好きなアルゼンチン出身のバンドネオン奏者『アストル・ピアソラ』の素晴らしい曲を皆さんにご紹介します。
「えっ誰!?」と思われた方も最初の1曲を聴けば「あ〜この曲ね!この曲カッコいいよね」ときっとご存知の筈!
アルゼンチンタンゴの官能的で情熱的な美しい調べをどうぞご堪能下さい。
『アストル・ピアソラ』について
出生名 | Astor Pantaleón Piazzolla |
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生誕 | 1921年3月11日 |
出身地 | アルゼンチン マル・デル・プラタ |
死没 | 1992年7月4日(71歳没) アルゼンチン ブエノスアイレス |
ジャンル | タンゴ |
職業 | バンドネオン奏者、作曲家 |
担当楽器 | バンドネオン |
活動期間 | 1931年 – 1990年 |
【 LIBERTANGO 】
この曲は1974年の作品で【Libertango】という単語は「libertad(自由)」と「tango(タンゴ)」の意味を持っています。
ピアソラがこれまでのタンゴの常識を覆す様な自由なイメージを持って作曲されたと言われています。
日本では「ヨー・ヨー・マ」のチェロ演奏で1998年サントリーローヤルのCMに起用され、当時かなりの話題を集めました。



いかがですか?
解放された情熱がほとばしる様な柔らかさと迫力を併せ持った華麗な楽曲だと思います。


【TANGO SUITE (タンゴ組曲)】より・・「TANGO n.1」
次にご紹介するのは3つの楽曲からなる【TANGO SUITE 】です。
クラシックのピアノソナタの様に3つの曲で構成されていてそれぞれの曲に違った特徴を持つ組曲です。


カッコいいですね!
ピアノだけで弾くのは至難の業ですがペダリングをキレよく使いながら弾くとスカッとします。

【TANGO SUITE (タンゴ組曲)】より・・「TANGO n.2」
「n.2」は先程の激しい1曲目とは打って変わってしっとりとした悲しみを帯びた静かな曲になります。


悲しみの中にも光が見える様な美しいメロディーとハーモニーのバランスが絶妙です。

【TANGO SUITE (タンゴ組曲)】より・・「TANGO n.3」
3つの曲で織りなす組曲の最後の曲「TANGO n.3」です。


最後の曲は強い意志に満たされた迫力のあるタンゴです。
こちらの楽譜に表記はしていませんが最後の4小節の休符の部分にはピアノの蓋を手で強く叩きリズムを刻む様に指定があります。
それだけ気持ちを表に出してどこまでも強く表現出来るとピアソラの想いに少しでも近付けるのではないでしょうか。


【LO QUE VENDRA 】
今日最後の曲は【LO QUE VENDRA 】です。
この作品はピアソラが1954年に作曲したものでこの時期を代表する1曲です。
【LO QUE VENDRA 】の題名は「来るべきもの」という意味があり彼の音楽家としての将来への意欲に満ち溢れたものであると言えます。


始まりは穏やかに自信を持って、そして途中から急にリズムが速くなり気持ちの高揚が見事に表現されています。

まとめ
ピアソラの素晴らしい名曲の数々如何でしたでしょうか。
ピアソラは彼の心情でもあった『自由に演奏する』事をとても大事にしていました。
演奏者はそれに従いあまり楽譜に囚われ過ぎずにピアソラの言う「自由さ」をいつも心に演奏して頂きたいと思います。
どの曲も全曲ご紹介出来なかったのがとても残念ですが今回、私の選んだピアソラの5曲を聴いて頂いた事で少しでも彼に興味を持って沢山の素晴らしい作品を皆さんにも聴いて楽しんで頂けると私としてもとても嬉しく思います。。
『タンゴの本質はリズムである』これもピアソラの残した重要な言葉です。
こちらの特集ページもお楽しみ下さいね!






また次の回でお会いしましょう。


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