こんにちは、miaruです。
前回の「名探偵コナン」沢山の方がチャレンジして下さって「弾けましたよー!」のご報告を頂いてとっても嬉しいです!
やっぱりみんな知っている曲を弾きたいんだな・・って私もとても勉強になります。
・・・と言う事で今回のレッスンも皆さんが大好きな1曲をセレクトしました!
葉加瀬太郎さんの【情熱大陸】です。
年末にコンサートに行って来ましたがやっぱり葉加瀬太郎さんと言えば【情熱大陸】!!!会場が一つになって、それはそれはスッゴク盛り上がりましたよ。
皆さんもノリノリで弾いて下さいね。
右手のメロディーの練習をしてみましょう

【情熱大陸】のリズム感は独特のノリがありますよね。
16分音符と16分休符が至る所にあるのはそれだけリズムを正確に刻む事が求められるからです。
しっかりとリズムを感じて弾いてみて下さい。
最後から3小節目の和音の音と次の小節の最初の音の間にある横向きの波線は鍵盤の上を爪先部分を使ってスライドする奏法「グリッサンド」です。一気にその部分がカッコ良くなるので試してみて下さいね。
最後の音についている下向きの波線は上の音から順に「ミ→ミド♯→ミド♯ラ→ミド♯ラファ」と1音ずつ音を足していく奏法です。「vol.2 戦場のメリークリスマス」の回で逆バージョンのレッスンをしたので「何だっけ?忘れちゃった!」と言う方はこちらの記事をご覧になってみて下さいね。

中間部は前半のリズムの刻みから急になめらかな旋律になります。
出来るだけ手首を使って柔らかに演奏して下さい。
こんな風に「リズミカルな動き」の間に「なめらかな動き」があるとその双方がとても引き立て合い演奏により表情が生まれます。ぜひお試し下さい。


この曲は葉加瀬太郎さんがヴァイオリンの為に書かれている曲なので弦の独特な響きをピアノで表現するのは結構難しいですが中間部の柔らかい部分などはご自分がヴァイオリンを弾いている様な弓を上下にゆっくりと動かすボウイングの感覚で滑らかに弾いてみると弦の伸びやかな表情が掴めるかも知れませんね。
左手の伴奏だけ弾いてみましょう


リズムを刻む冒頭と最後の部分は右手と全く同じ音です⇨これを『ユニゾン』と言います。
両手でユニゾン部分を弾く時にリズムがずれない様に左手の方がどうしても動きにくいのでしっかりここで練習しておいて下さいね。
中間部の1カッコの「レ〜レ」の間についている波線は右手の最後の部分にも出て来た「グリッサンド」です。下の「レ」の音から2オクターブ高い「レ」まで鍵盤の上を爪先部分を使ってスライドする奏法です。
ぜひ演奏に取り入れてみて下さい。
中間部の16分音符の部分は流れる様な伴奏にしたくてこのアレンジにしましたが難しかったらこの4つの塊の音を全部一緒に和音として弾いて頂いても構いません。
⇨ ⇨ ⇨

どんな曲でも「ここがどうしても難しくて弾けないな・・」と言う時はこんな風に少し簡単な形にする事でクリアする事が出来ます。
楽譜通りに弾かなければいけないのは作曲家の想いを再現する「クラシック曲」です。自分の好きなポップスやジャズ、その他のジャンルの曲はご自分の弾きやすい様に少しアレンジして簡単にしてしまうのも「曲を仕上げる」ハードルを下げてあげられる一つのステップだと私は思います。

両手にチャレンジ!!
先程練習した「右手のメロディ」と「左手の伴奏」ですが今回は合わせるのがちょっぴり難しそうですね
最初はゆっくり、ゆっくり練習してみて下さい。
この曲は最初にお伝えした様に「ノリ」が何より大切です。
早く両手で弾きたくなる気持ちはすごく分かります!!でも・・片手ずつ先ずは丁寧に弾いてリズムの雰囲気が掴めたら両手に挑戦して下さい。
そして両手が上手く合う様になったらちょっとだけ右手の音を所々こんな風に和音にするとより素敵になりますよ。


いかがですか?
ちょっと和音の音が増えただけでグッと曲の重厚感がアップします。
もちろん簡単バージョンでの演奏でも十分素敵なので「もうちょっといけるかな!?」の時のチャレンジバージョンだと思って下さいね。
まとめ
今回は皆さんお馴染みの【情熱大陸】でした。
リズムを刻む練習にはもってこいの曲だと思います。
1曲の中にカッコいい部分としっとり歌い込む部分がある曲は弾いていてもとても楽しいですよね。
その変化の雰囲気をご自分の弾き方で変えると言うのは結構難しい課題です。
でも練習してそれが少しでも自分のものになった時に、また一つあなたの「ピアノテクニック」がバージョンアップした事になります。
これからも色んなテクニックの要素を少しずつ加えながら素敵な曲の数々をお伝え出来れば嬉しいです。
【情熱大陸】で体の芯からパワーが漲って来るとますます素敵なあなたになれますね。
また次のレッスンでお会いしましょう♡


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