前回の「ピアノ経験者さん」に向けて書いた記事に沢山の反響を頂き「私もピアノまた弾きたくなりました!頑張ってやってみます。」と仰って下さる方が沢山いらしたので(とっても嬉しいです!)そんな皆さんに向けた「中級レベル」のレッスンを今回から新たにスタートする事にしました。
せっかく弾くなら「練習曲」はつまらないのでここでのコンセプトはズバリ!「お洒落な曲」。
少し練習したらすぐに弾けて、それを誰かにお披露目したくなる様な・・そんなお洒落で素敵な曲達をピックアップして最初は簡単な曲から回を追うごとにちょっとずつ難易度を上げていこうと思います。
さあ、Let’s Challenge !!
右手の復習&左手の復習
しばらくピアノに触れていない指はそう簡単に動いてはくれません。
先ずは指もウオーミングアップです。

この音階練習は弱い④⑤の指も①②③の指と同じ様に鍵盤の奥まで弾ける事が目標です。

次は⑤から始まって下りて行くさっきとは反対の音階練習です。こちらも最初の⑤次の④の音が弱くならない様に気を付けて弾いてみましょう。

ここまでは割と簡単ですね。では次は「付点のリズム」です。「タッカタッカ・・」→馬が走る様に「パッカパッカ・・」と思ったら分かりやすいです。最後だけはゆっくりの付点「ターーンタ」。急にゆっくりになるとリズムの感覚を戻すのが難しいですね。

さっきと同様、上から下がる音階の付点練習もやってみて下さい。最後の小節は「ソッファソッファソーードッ」になります。
次は左手の復習です。「ヘ音記号」の楽譜ですが覚えていますか?見慣れると少しずつ思い出せると思うので最初はちょっぴり頑張って下さい。上記の右手と全く同じリズム練習をヘ音記号でも練習してみましょう。
右手と逆で⑤の指から始まるのがやっぱり弾きにくいと思います。しっかり指を鍵盤の奥まで押さえる事を心がけて下さい。


下りる方が弾きやすいですね。

さあ!今回のウオーミングアップでは一番の難関です。左手で「付点のリズム」加えて弱い⑤の指から始まります。

左手もさっきの右手同様、「ソッファミッレドッレミッファ・・」と反対からもやってみて下さい。
この右手、左手のウオーミングアップでずいぶん指の動きが良くなったと思います。
それではお待ちかねの今日の「お洒落な1曲 ♫」をご紹介します。
E. サティ 【 ジュ・トウ・ヴ 】



フランスの作曲家「エリック・アルフレッド・レスリ・サティ」の最も有名な楽曲でもある【ジュ・トウ・ヴ】は最初のフレーズを聴いただけでみんなが「あ、なんかこの曲知ってる」。そんなお洒落でフランスの風を感じられる様な素敵な曲です。
とっても弾きやすくてその割には人前で弾くと「素敵〜♡」と絶賛される事でしょう!
先ずは「メロディ」のみで弾いてみて下さい。

知ってる曲はやっぱりとても弾きやすいですよね。
この楽譜で難しいのは「タイ」です。弾き方がわからない時は「タイ」の説明がこちらの記事にありますのでご覧下さいね。

この曲の「メロディ」の練習では「3/4拍子」を意識しながら「1、2、3、1、2、3、」と3拍子のリズムに乗って弾くと上手に弾けますよ。
次に両手にも挑戦してみましょう。
両手に挑戦!
久し振りのピアノでも弾きやすい様に簡単な「ブン チャッ チャッ」の伴奏にしてみました。先ずはさっきの「メロディーだけ」その次は「左手の伴奏部分だけ」練習してそのどちらも慣れたらお楽しみの「両手」です。

いかがですか?
『パリの雰囲気いっぱい』の本当に素敵な曲ですよね。
最後の28小節位からがちょっぴり左手が難しいので練習が必要ですがきっと練習すれば指も慣れてくれると思います。
焦らずゆっくりと出来ないところは何度か曲を止めて練習してみて下さいね。
まとめ
さて、ピアノ経験者さんで暫くピアノから離れていたあなたの向けての初めてのレッスンでしたが如何だったでしょうか?
慣れないうちは「指が思う様に動かない」といった”あるある”から「楽譜の読み方忘れちゃった!」「この記号って何だったっけ?」などの沢山の疑問も生まれると思いますができる限り分かりやすく解説も交えながら進んで行けたらいいかな・・と思っています。
前弾いていたピアノが今になってまた弾いてみるとあの頃よりずっと「楽しい!」と思って頂ける様な曲の数々をご紹介しながら皆さんがまた「ピアノ」を楽しんで下さるお手伝いが出来れば何より嬉しいです。



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