今回の作曲家は【ドビュッシー】です。
彼の曲は聴いているだけで自然の「光」や「風」や「波」・・そんな風景が目の前に大きく広がる様な独特な雰囲気を持ったものが多く癒されます。
素晴らしい名曲を数多く残した作曲家のその中でも一番有名で美しい情景の3曲をお届けします。
日常に疲れた時、きっと【ドビュッシー】の音楽はあなたをゆっくりと癒してくれる事でしょう。
ドビュッシーについて
彼の名前はクロード・ドビュッシー
出生名 | Achille Claude Debussy |
---|---|
生誕 | 1862年8月22日 フランス帝国、サン=ジェルマン=アン=レー |
死没 | 1918年3月25日(55歳没) フランス共和国、パリ16区 |
学歴 | パリ音楽院 |
ジャンル | 印象主義音楽 |
職業 | 作曲家 |
活動期間 | 1884年〜1916年 |
ドビュッシーの音楽に大きな影響を与えたのは象徴派の文学や芸術を一緒に論ずる芸術家達です。
代表作の「子供の領分」は彼がとても可愛がっていた一人娘のシュシュの存在無くしては生まれなかった作品です。
彼は”フランス人”としてでは無く”フランスの音楽家”として生きた人生でした。作品と言う一つの技術を通してフランスの伝統音楽の持つ繊細さとフランスらしさにあふれた「ソナタ」を作曲する事で音楽という芸術を示しました。
キラキラと光が舞う様な情景が見える


【ドビュッシー】の作品の中でも一番有名な曲です。
「ベルガマスク組曲」全4曲の中の1曲でイタリア留学中に訪れた北部イタリアのベルガモ地方の印象によって作られたと言われています。
始まりは「月の光」という表題の通り4声帯のレガートな主題が穏やかな夜の情景を描き出し⇨次に出てくるのは雲間に見え隠れしていた月が漸くその姿を表したかの様に柔らかい光に包まれ⇨そして刻々とその色彩を微妙に変えてゆく光の響宴が見事に描かれています。



透明な色彩感を持った美しい響きの世界


この作品はドビュッシー最初のピアノ作品です。
18世紀前半のフランス・バロック音楽最盛期を築いた大作曲家達の優雅で洗練されたクラブサン奏法と若きドビュッシーの新しい感覚とが一体になり美しい響きの世界が生み出されています。

現代のゲーム音楽みたいにカッコいい!!


この曲は先程の「月の光」と同じベルガマスク組曲の中の終曲にあたります。
この曲を聴くと一世を風靡した大人気ゲームの場面を思い出すのは私だけでしょうか!?今から120年近く前の曲であるにも拘らず今の時代の私達が聴いても本当にカッコ良すぎてシビレます!!
「パスピエ」とはフランスの古い舞曲の事です。
素朴な8分音符のスタッカートによる伴奏に乗ってエキゾチックな旋律が歌われ、続いて歯切れの良いリズムが柔らかいレガートに変わると最初の旋律と同じ様な第2旋律が現れます。その後はレガートな曲想と歯切れの良いスタッカートが交互に現れて曲が展開してい行きます。


まとめ
今回の【ドビュッシー】の代表的な3曲、いかがだったでしょうか・・。
情景が浮かぶ様な印象的な旋律、本当に美しいと思います。
「名曲」と言われる作品は本当に作曲家によって音使い、色彩が全く違うものです。
クラシックはそんな風にその時代毎のいろんな作曲家の作品に触れる事でより楽んで頂けるのではないかと思います。
柔らかな繊細な響きの【ドビュッシー】の作品全曲通して聴いて頂けると嬉しいです。
また次の回でお会いしましょう。








コメント