こんにちは、miaruです。
今回は「ジャジャジャジャーン」の【運命】でもお馴染みのベートーヴェンのピアノソナタをご紹介します。
生涯に9つの交響曲、5つのピアノ協奏曲、10のヴァイオリンソナタ、11のピアノ三重奏曲の他32曲ものピアノソナタ、14のピアノ変奏曲を中心としたピアノ作品は彼の全生涯にわたって書き続けられた「人生の記録」とも言われています。
今日は「ピアノソナタ」の中でも最も皆さんに親しまれている【月光】にスポットを当ててみました。
普段はなかなか聴く事の少ない「ピアノソナタ」を全楽章それぞれの雰囲気を堪能して頂きながら偉大な作曲家「ベートーヴェン」の芸術を少しでも体感して頂けると嬉しいです。
全曲だと果てしなく長いので「1楽章」「2楽章」「3楽章」それぞれの曲の主題部分を抜粋してお届けします。
ベートーヴェンについて
彼の名前はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。
別名 | 楽聖 |
---|---|
生誕 | 1770年12月16日 神聖ローマ帝国、ボン |
死没 | 1827年3月26日(56歳没) オーストリア帝国、ウィーン |
ジャンル | 古典派音楽 |
職業 | 作曲家 ピアニスト |
担当楽器 | ピアノ |
活動期間 | 1792年〜 1827年 |
ベートーヴェンと言えば音楽家にとって何より大切な聴力を失いながらも病と共に生き、幼少期からずっと苦労の絶えなかった壮絶な人生だった事でも知られています。
Sonata, op27-2 【月光】第1楽章



全32曲のピアノソナタの中の14番目に当たるのがこの曲です。「月光」と言う名は詩人のルードウィッヒ・レルシュターブが第1楽章を「スイスのルツエルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と形容した事から名付けられたと言われています。
この曲をベートーヴェンは当時ピアノの教師をしていた伯爵令嬢ジュリエッタ・グイチアルディに捧げています。身分違いの恋は成就する事はありませんでした。その悲しみが随所に感じられます。

2つの深淵の間に咲いた1輪の花・・第2楽章

上記の「2つの深淵に咲いた1輪の花」とこの楽章の事を評したのはフランツ・リストです。幻想的な1楽章の気分とも良く調和したメヌエット風の優雅なものになっていて激しい3楽章への橋渡し的な役割を見事に果たしています。

炎の様に激しい・・第3楽章





激しく上昇する分散和音と速いテンポがこの曲の激しさをより引き立てています。
堅牢な構築の上に激情がほとばしり、類稀なピアノ音楽となりました。第1主題(始まりの部分)は、第1楽章の3連符の動機を急速に展開させたものであり頂点のスタッカート部分はsf (スフォルッツアンド・・特に強く弾く)で激しい感情を表現しています。

まとめ
今回はベートーヴェンの【ピアノソナタ 月光】の全楽章を抜粋してお届けしました。
ソナタの1楽章から3楽章までを隈なく全部聴くとなればそれなりに時間も掛かりますが全部通して聴く事で初めて作曲家の深い想いが伝わって来る事もあります。
クラシックは何となく難しそうで、面白味のなさそうなイメージはなかなか払拭されませんが腰を据えて1曲全楽章通して聴く事で新たな楽しみをを見つけて頂けたら嬉しいな・・と思います。
他にもクラシックシリーズの中で作曲家別に様々な曲をお届けしています。






『作曲家によってこんなに紡がれる音楽って違うんだ』・・・そんな楽しみも是非見つけて下さいね。
また次の回でお会いしましょう♡


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